幼児体育・運動遊びカリキュラム · 保育園・幼稚園

トランポリン遊び10選: 弾む感覚・空中姿勢制御・着地衝撃の安全吸収

トランポリンは幼児が大好きな器具でありながら、最も徹底した安全管理が求められる種目です。本ページでは、手すり支持や手つなぎによる安全な導入から、空中ターンやポーズ変化までの10の段階的図解指導案を解説します。

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指導前の安全管理とマンツーマン保護原則

トランポリン事故をゼロにするための4大安全ルール

1台につき1名厳守

同時に複数人が跳ぶと反発の不意な衝突や骨折リスクが高まります。必ず1名ずつ交代で使用します。

全周マット完備

トランポリンの周囲全方向に隙間なく衝撃吸収安全マットを敷設します。

中央着地の徹底

外枠のスプリングカバー部を踏まないよう、中央のマークを狙って跳ぶよう指導します。

指導者のマンツーマン補助

初級段階では指導者が常に手を添えてサポートします。

第14章

ミニトランポリン・リズムジャンプ(全10例)

手つなぎ導入、手すり支持足踏み、自立拍手ジャンプ、空中ターンからコンビネーション演技まで体系的に展開します。

アクティビティ 14-1: 手つなぎ導入ジャンプ(指導者外立ち)

手つなぎ導入ジャンプ(指導者外立ち)

保育者がトランポリンの外に立ち、子どもの両手をしっかり支えながら小さなジャンプで弾む感覚を味わいます。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: 幼児用ミニトランポリン・周囲安全マット
環境設定・隊形: トランポリンの周囲全周に衝撃吸収マットを配置。
安全配慮: 必ず1台につき1名ずつ使用。保育者は両手をしっかり包み込むように支えます。
スモールステップ(易): ジャンプせず、膝の曲げ伸ばしだけでトランポリンを揺らします。
発展(難): 少しずつ保育者の手の支えを軽くしていきます。
声かけのヒント: 「お膝を柔らかくして、先生といっしょにピョンピョン!」
アクティビティ 14-2: 大型ベッドの同乗手つなぎジャンプ

大型ベッドの同乗手つなぎジャンプ

大型トランポリン上で保育者と一緒に立ち、リズムを合わせてゆっくりと弾みます。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: 大型安全トランポリン・安全囲い
環境設定・隊形: 安定した大型マット環境。
安全配慮: 過度な揺れで子どもが吹っ飛ばないよう、大人は控えめに動きます。
スモールステップ(易): 大人がゆっくり踏み込み、子どもは立つだけで揺れを体験。
発展(難): 歌に合わせてリズミカルにジャンプ。
声かけのヒント: 「イッチニ、イッチニ!はずむ魔法のベッドだよ!」
アクティビティ 14-3: ペア同調リズムジャンプ

ペア同調リズムジャンプ

安定した大型ベッドで友達と手をつなぎ、息を合わせて同時にジャンプします。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: 大型トランポリン
環境設定・隊形: 安全ネット付き。
安全配慮: お互いの足を踏まないよう適切な距離を保ちます。
スモールステップ(易): 手を離して向かい合って跳びます。
発展(難): 「せーの」の合図で同時に高くジャンプ。
声かけのヒント: 「お友達の目を見て、せーのでピョン!」
アクティビティ 14-4: ハンドルバー支持・足踏みステップ

ハンドルバー支持・足踏みステップ

安全手すりバーを両手でしっかり握り、トランポリンの上でその場足踏みをして弾力に慣れます。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: 手すり付きミニトランポリン
環境設定・隊形: 安全マット完備。
安全配慮: 手すりから手を離さないよう約束します。
スモールステップ(易): ゆっくり片足ずつ踏み込みます。
発展(難): 足踏みのスピードを速くしてジョギングステップ。
声かけのヒント: 「手すりをギュッと持って、力強く足踏みイチ・ニ!」
アクティビティ 14-5: ハンドルバー支持・ひとりジャンプ

ハンドルバー支持・ひとりジャンプ

手すりを握って安定感を保ちながら、自分の力で両足ジャンプを連続して行います。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: 手すり付きミニトランポリン
環境設定・隊形: 安全マット完備。
安全配慮: 中央に着地するよう指導し、端のバネを踏まないようにします。
スモールステップ(易): 小さなジャンプで10回跳びます。
発展(難): 高く跳び上がって膝をお腹に引き寄せるタックジャンプ。
声かけのヒント: 「真ん中でピョンピョン!ロケットみたいに跳ぼう!」
アクティビティ 14-6: 手放し拍手ジャンプ

手放し拍手ジャンプ

手すりを使わずに自立してジャンプし、空中で「パン!」と手を叩いて着地します。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: ミニトランポリン・周囲厚手マット
環境設定・隊形: 全周にマットを敷設。
安全配慮: 着地時にトランポリンの外へ飛び出さないよう真ん中をキープ。
スモールステップ(易): 跳ばずに立ったまま拍手のリズム練習。
発展(難): 空中で2回連続拍手(パンパン!)。
声かけのヒント: 「お空でパチパチ拍手!静かに着地!」
アクティビティ 14-7: なかよし交互ジャンプ

なかよし交互ジャンプ

並べた2台のトランポリンで、隣の友達と交互に「ピョン・パッ」とリズムを掛け合って跳びます。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: ミニトランポリン2台
環境設定・隊形: 台同士を1m空けて配置。
安全配慮: 隣のトランポリンに飛び移らないよう厳守させます。
スモールステップ(易): 同時に跳ぶシンクロジャンプ。
発展(難): 「1回・2回・3回」と交互に回数を増やす数チャレンジ。
声かけのヒント: 「あなた、わたし、あなた、わたし!リズムを合わせよう!」
アクティビティ 14-8: 空中ターン(方向転換ジャンプ)

空中ターン(方向転換ジャンプ)

ジャンプしながら空中で90度または180度向きを変え、トランポリンの中央に着地します。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: ミニトランポリン・厚手安全マット
環境設定・隊形: 安全マット完備。
安全配慮: 回転しすぎて縁に着地しないよう、まずは小さな45度ターンから。
スモールステップ(易): 跳ばずに足踏みしながら向きを変えます。
発展(難): 空中で180度ターン(後ろ向き)に挑戦。
声かけのヒント: 「空中でクルッ!真ん中にピタッとおさまるよ!」
アクティビティ 14-9: ポーズ変化・ボディシェイプジャンプ

ポーズ変化・ボディシェイプジャンプ

空中で足を広げる(スター)、小さく丸まる(ボール)、手足を伸ばす(ペンシル)などのポーズを作ります。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: ミニトランポリン・安全マット
環境設定・隊形: 安全マット完備。
安全配慮: ポーズをとった後、着地までに両足を揃えて膝を曲げる体勢に戻します。
スモールステップ(易): 手だけを広げるポーズから。
発展(難): 保育者の「お星さま!」「ロケット!」の合図で素早く変身。
声かけのヒント: 「お空でキラキラお星さま!パッと開いて着地!」
アクティビティ 14-10: 発展型・連続コンビネーションジャンプ

発展型・連続コンビネーションジャンプ

ハイジャンプ、ターン、ピタッとストップ(静止着地)を組み合わせた一連のルーティンを完成させます。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: ミニトランポリン・安全マット
環境設定・隊形: 発表会スタイルのスペース。
安全配慮: 無理な大技は禁止し、着地の安定感を最重要視します。
スモールステップ(易): 3回跳んでピタッと止まる基本セット。
発展(難): 「ジャンプ3回→ターン→お星さま→ストップ」のフルコンボ。
声かけのヒント: 「集中してスタート!最後はピタッとチャンピオンポーズ!」
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トランポリン遊び10選に関するよくある質問 (FAQ)

幼児がトランポリンを使う際の最大のリスクと防止策は?
最大のリスクは「ベッド外への飛び出し転落」と「複数人利用による衝突」です。原則として1台につき1名ずつ使用し、周囲全周に厚手体操マットを敷設、指導者が横に常時付き添います。
トランポリン運動が子どもの脳と身体に与えるメリットは?
垂直方向の強い重力変動により、平衡感覚を司る「前庭感覚」が強力に刺激されます。また、空中で姿勢を保つため、無意識のうちに体幹深層筋(インナーマッスル)が鍛えられます。
初めて跳ぶ子どもへの安全な導入手順は?
最初は跳ばずに、手すりを握って「膝の曲げ伸ばし」で揺れに慣れることから始めます。保育者が両手をしっかり握って支え、小さなジャンプから段階的に進めます。
Jenher Preschool Favicon

『幼児の運動遊び500選』について

初版発行
2002 年
デジタル版整理・内容監修
仁和幼児園
最終改訂
2026 年 8 月

本書は洪南海氏の長年にわたる幼児体育の指導実務経験に基づく教材です。仁和幼児園が原著の核心を尊重しつつ、現代の保育現場のニーズに合わせてデジタル化・文字校訂・活動解説の補足・安全指引の改訂を行いました。

本書は保育指導での活用および非営利の研究引用として無償提供しています。引用時は『幼児の運動遊び500選』と明記し、本ページのリンクを添えてください。事前の許諾のない商業販売や大量複製は固く禁じます。

幼児の粗大運動・安全管理に関するお願い

活動前に子どもの発達に合わせて難易度を調整し、防滑・十分な空間の確保と大人の見守りのもとで実施してください。持病や発達上の配慮が必要なお子様は、事前に小児科医または小児専門の理学療法士等にご相談ください。