幼児体育・運動遊びカリキュラム · 保育園・幼稚園

風船遊び12選: ふわふわ浮遊キャッチ・目と手の協応・チームラリー

風船は落下速度がゆるやかで、ボール運動に恐怖心を持つ低年齢児でも安心して追従できる優れた運動教材です。打ち上げる力加減、落下点の空間予測、手・足・頭を使った全身の協応性を楽しく育てます。

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指導前の安全配慮と風船の準備

室内で風船あそびを安全に行うためのポイント

誤飲・破片防止

風船が割れた際は、破片を子どもが口に入れないよう指導者が即座に回収します。膨らませすぎない適正サイズ(8〜9割)を推奨。

上向き視野の衝突防止

風船を見上げて移動する際、壁や友達と衝突しないよう十分な広さを確保し、エアコンの直風を避けます。

ダイビング着地対策

風船を必死に追って飛び込む場面に備え、床には体操マットを敷いておきます。

第15章

風船運動遊び(全12例)

一人ポンポン打ち上げから、ペアパス、4人チーム・風船落とさないラリー、足リフティング、ヘディング、ネット越えバレーまで詳しく解説します。

アクティビティ 15-1: ひとり連続ポンポン打ち上げ

ひとり連続ポンポン打ち上げ

風船を下から手のひらで連続して上に打ち上げ、床に落とさずに何回続けられるか挑戦します。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: 幼児用ゴム風船(一人1個)
環境設定・隊形: 風のない室内スペース。
安全配慮: 上を見上げて友達や壁にぶつからないようパーソナルスペースを確保。
スモールステップ(易): 風船に少し水を入れて重みをつけるか、大きめの風船を使用。
発展(難): 右手と左手を交互に使って打ち上げます。
声かけのヒント: 「風船のお腹を下から優しくポン!」
アクティビティ 15-2: ペア対面パス(風船ラリー)

ペア対面パス(風船ラリー)

二人で向かい合い、手のひらで優しく風船を打ち合ってラリーを続けます。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: ゴム風船(ペアに1個)
環境設定・隊形: 間隔を1.5m空けたペア配置。
安全配慮: 強く叩きつけず、山なりの軌道で返すよう指導します。
スモールステップ(易): キャッチしてから投げ返すキャッチ&パス。
発展(難): ノーバウンドで10回ラリーを目指します。
声かけのヒント: 「お友達の胸をめがけて、ふわーりパス!」
アクティビティ 15-3: 3人輪番トスラリー

3人輪番トスラリー

3人が三角形に並び、順番に風船を打ち上げて全員で協力してラリーをつなぎます。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: ゴム風船
環境設定・隊形: 三角形を作れる広さ。
安全配慮: 風船を追って頭同士がぶつからないよう声を掛け合わせます。
スモールステップ(易): 順番を決めず、近い人が打つフリーラリー。
発展(難): 時計回りに順番通りにパスを回します。
声かけのヒント: 「名前を呼んでからパス!はい、どうぞ!」
アクティビティ 15-4: 4人チーム・風船落とさないラリー

4人チーム・風船落とさないラリー

4人グループで円になり、風船が床に落ちないように全員で声を掛け合いながら支え続けます。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: 大きめの風船1個
環境設定・隊形: サークル配置。
安全配慮: ダイビングキャッチで怪我をしないようマットの上で行います。
スモールステップ(易): 手だけでなく頭や肩を使ってもOKにします。
発展(難): 2個の風船を同時にキープするダブルチャレンジ。
声かけのヒント: 「みんなでつなげ!風船を絶対に落とさないぞ!」
アクティビティ 15-5: 左右交互ハンドスイッチ

左右交互ハンドスイッチ

右・左・右・左と、左右の手を交互に使って風船を自分の真上に打ち上げ続けます。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: ゴム風船
環境設定・隊形: 個人スペース。
安全配慮: 片方の手だけで連続して打たないようルールを守らせます。
スモールステップ(易): 両手で同時に打つダブルハンドトス。
発展(難): 手の甲(バックハンド)で左右交互に打ちます。
声かけのヒント: 「みぎ手ポン、ひだり手ポン!おててを交代!」
アクティビティ 15-6: 足の甲リフティング(キック風船)

足の甲リフティング(キック風船)

手を使わず、足の甲や太ももを使って風船をサッカーのようにリフティングします。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: ゴム風船
環境設定・隊形: 平坦な室内フロア。
安全配慮: 強く蹴りすぎてバランスを崩さないよう支え足をしっかり意識させます。
スモールステップ(易): 太もも(膝)で打ち上げる練習から。
発展(難): 足と手を交互に使ってキープします。
声かけのヒント: 「足の甲のお皿に乗せるように優しくポン!」
アクティビティ 15-7: フープラケット・風船バドミントン

フープラケット・風船バドミントン

小さなフラフープをラケットに見立てて持ち、風船を打ち合う楽しいバドミントンごっこ。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: ミニフラフープ2本・風船・低いネットや仕切りロープ
環境設定・隊形: コートを設定した室内。
安全配慮: 相手にフープが当たらないようネットを挟んで行います。
スモールステップ(易): うちわを使って打ち合います。
発展(難): ライン内に落とす的当てラリー。
声かけのヒント: 「フープの真ん中でパシッ!お友達へパス!」
アクティビティ 15-8: おでこヘディングリフティング

おでこヘディングリフティング

おでこを使って風船を真上にポンポンと押し上げ、首と体幹の連動を養います。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: 柔らかいゴム風船
環境設定・隊形: 室内フロア。
安全配慮: 首を無理に反らさず、膝の屈伸を使って押し上げさせます。
スモールステップ(易): 手で投げ上げて1回だけヘディングして手でキャッチ。
発展(難): 連続3回ヘディングに挑戦。
声かけのヒント: 「おでこにピタッ、膝を伸ばしてポーン!」
アクティビティ 15-9: 前転キャッチ(マットアクロバット)

前転キャッチ(マットアクロバット)

自分で風船を高く打ち上げ、素早くマットで前転をして起き上がり、落ちてくる風船をキャッチ!

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: 体操マット・大きめの風船
環境設定・隊形: マットを十分に敷いた安全スペース。
安全配慮: 前転が安全にできる園児のみ実施。首の安全を守るため保育者が横に付き添います。
スモールステップ(易): しゃがんで立ってからキャッチ。
発展(難): 前転後に手を使わずに頭でタッチ。
声かけのヒント: 「高く打ち上げてクルリ!素早く立ってキャッチ!」
アクティビティ 15-10: 姿勢チェンジ・リアクションキャッチ

姿勢チェンジ・リアクションキャッチ

風船を打ち上げた間に「座る」「拍手する」「一回転する」などの課題をクリアしてからキャッチ!

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: ゴム風船
環境設定・隊形: 周囲との間隔を広く。
安全配慮: 回転時にふらついて転倒しないよう足元を安定させます。
スモールステップ(易): 拍手1回してからキャッチ。
発展(難): 床にお尻をつけてから立ち上がってキャッチ。
声かけのヒント: 「打ち上げたらパパッと変身!落ちる前にナイスキャッチ!」
アクティビティ 15-11: ネット越え風船バレー

ネット越え風船バレー

ロープやベンチのネットを挟んで、二人で風船を打ち合ってラリーを楽しむミニバレーボール。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: 仕切り用ロープ(高さ約1m)・風船
環境設定・隊形: 室内コート。
安全配慮: ロープに引っかからないよう境界線から少し離れてプレイします。
スモールステップ(易): ワンバウンドまでOKのルールにします。
発展(難): チーム内で1回パスしてから相手コートへ返すバレールール。
声かけのヒント: 「お山を越えてポーン!相手のコートへ届け!」
アクティビティ 15-12: 新聞紙バットで風船ホームラン

新聞紙バットで風船ホームラン

丸めた新聞紙のバットで、ふわりと落ちてくる風船をフルスイングして遠くへ飛ばします。

指導案メモ:用具・導入・安全配慮
準備するもの: 丸めた新聞紙バット・ゴム風船
環境設定・隊形: 打球方向が安全に開けたスペース。
安全配慮: バットを振る範囲に人が入らないよう待機線を明確にします。
スモールステップ(易): 保育者が手で持った風船を打ちます。
発展(難): 投げられた風船をタイミングよく打ち返します。
声かけのヒント: 「ボールをよく見て、カキーンとフルスイング!」
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風船遊び12選に関するよくある質問 (FAQ)

風船が割れたときの破裂音を怖がる子どもへの対応は?
風船を膨らませすぎず少し柔らかめの状態にすることで割れにくくなります。また、万一割れた破片を口に入れないよう、割れたらすぐに保育者が回収するルールを徹底します。
風船の動きが速すぎて追いつけない子への工夫は?
風船の中に少しだけ水を入れたり、大きめの風船を使うことで落下速度がゆっくりになり、目で追いやすくなります。
雨の日の室内運動としておすすめの組み合わせは?
本ページの風船ゲームに加え、当園の「雨の日の室内運動遊びガイド」や「新聞紙遊び」と組み合わせると、充実した室内サーキットが作れます。
Jenher Preschool Favicon

『幼児の運動遊び500選』について

初版発行
2002 年
デジタル版整理・内容監修
仁和幼児園
最終改訂
2026 年 8 月

本書は洪南海氏の長年にわたる幼児体育の指導実務経験に基づく教材です。仁和幼児園が原著の核心を尊重しつつ、現代の保育現場のニーズに合わせてデジタル化・文字校訂・活動解説の補足・安全指引の改訂を行いました。

本書は保育指導での活用および非営利の研究引用として無償提供しています。引用時は『幼児の運動遊び500選』と明記し、本ページのリンクを添えてください。事前の許諾のない商業販売や大量複製は固く禁じます。

幼児の粗大運動・安全管理に関するお願い

活動前に子どもの発達に合わせて難易度を調整し、防滑・十分な空間の確保と大人の見守りのもとで実施してください。持病や発達上の配慮が必要なお子様は、事前に小児科医または小児専門の理学療法士等にご相談ください。