「子育て - 良い態度が良い機会を生む

その学校には、誰も行きたがらない中央山脈での厳しい観測任務があった。そこに行った生徒の一人が、思いがけず、落下した登山隊の女子生徒と出会い、一目惚れして、今、子供は3歳になった。会うたびに、人生は素晴らしいチャンスに満ちていると感じる。偶然の出会いが人生を変えることもあるのだから、あまり打算的にならず、物事を素直に受け止めるだけでなく、誰が見ているかわからないのだから、努力も必要だ。

私の友人は以前、あるホテルで経理をしていた。ある日、一人の紳士がエレベーターに乗ってきたので、彼女は丁寧に挨拶をした。 驚いたことに、その紳士は彼女に名刺を渡し、「テオ、もしよければ、私の会社で働かないか」と言った。 彼女は名刺を見て、それが夢にまで見た大企業であることを知ったが、何も考えず、直感的に「今は無理です、ピークシーズンが一番忙しいので、オフシーズンまで待たなければなりません」と答えた。その男性はショックを受け、「わかった、待っているよ」と言った。その後、彼女はその会社に就職し、定年まで勤めた。退職するとき、彼女の上司は彼女に、サービス業で最も大切なのは情熱と忠誠心だと言った。彼女が率先してお客に挨拶したのはサービスに対する情熱であり、給料が高いからといってすぐに飛びつかず、繁忙期が終わるまで待ったのは忠誠心である。情熱的で忠実な人は待つ価値がある。

アメリカでの最初の仕事も偶然だった。学校の新聞でワーホリ募集の広告を見て、その住所に出向いた。生徒たちは車を持っていなかったので、私はわざわざ歩いて行った。スーパーマーケットの近くで、片手に1ガロンの牛乳、もう片手に野菜を持っているおばさんを見かけた。 野菜の中に水が入っていたのか、紙袋が破れて中身が落ちてしまったので、スーパーに走って戻って紙袋を取ってあげた。そのおばさんは私にどこへ行くのか聞いてきたので、車に乗せてもらうことができた。 私はそのおばさんの夫の会社だとは知らず、その仕事に就いた。

実家に手紙を書くと、父はすぐに返事をくれた。「こんなにスムーズに仕事が見つかって幸運だ」「感謝しろ」「労働のことは考えず、従業員として勤勉に働け」「働いているときは笑顔でいろ」「感謝していれば、その笑顔は本物だ」と。1ヵ月後、私は昇給した。 たった20ドルだったが、それが1ヵ月分の食費になった。夏休みが終わり、学校に戻ると、上司は「翌年も行け」と言ったが、翌年は奨学金をもらったので働く必要はなかった。 上司に手紙を書くと、チョコレートの箱を送ってきて、幸運を祈ってくれた。

知識は重要だが、知識は学ぶことができるが、態度は簡単には変えられない。知識は大切だが、知識は学ぶことができるが、態度を変えるのは簡単ではない。職場では、計算高い人が一番怖い。一人でも計算高い人がいると、他の人も計算するようになり、チームが崩壊してしまうからだ。

12年一貫教育が実施されようとしている今、どの親も神経をとがらせている。 実は、親が先を見通すことができる限り、心配する必要はない。想像してみてほしい。 3年前、誰がテオクラウドというものを知っていただろうか? 人間は学ぶ能力さえあれば、いつでも新しいことを学ぶことができる。 しかし、人格と献身がなければ、良い仕事を長く続けることはできない。はっきり言って、スタースクールに行くことは親の面子の問題である。 この点を見れば、親はそれほど心配する必要はない。人生は長いのだから、親が気にかけるべきは、子どもが今どの学校に行くかではなく、幸せな人生を送れるか、やりたいことをやれるチャンスがあるかどうかである。

中国・国立中央大学認知神経科学研究所所長 ホン・ラン教授

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